発売前から話題沸騰中の坂上弘！なんと84歳のラッパーです。今作待望のデヴュー！
清志郎が「兄貴」と慕い、m-floが「ラップの原点！？」とラジオ番組に呼び、剣さんが「オソレオ老い」と恐れをなしたスーパー老人。今世紀最強の84歳です。尾崎豊の「卒業」をカヴァーし、伊集院光のラジオで「オバ歌謡選手権視聴者投票」の2位を獲得。今作にはもちろんその「卒業」も収録されています。
この「卒業」は2バージョン収められていますが、特に7曲目のライブバージョンが凄まじい！
「次は、尾崎豊のソツギョウを歌います。ムツカシインダー（照）。。。ゴホッゴホッ（咳き込む）」
で始まり、ただのカラオケに合せて歌うのですが、妙にシャッフルの効いた節回しと、鬼気迫る雄叫び。盛り上がってくるところで突然息切れし、モゴモゴつぶやくだけになってしまったり。「先生あなたはか弱き大人の代弁者なのか？」というあたりからのシャウトっぷりは完全に●ってしまったかと思いました。失禁してないか不安。でも非常にエモーショナルで、私の野生の部分をかきむしってくれました。
その他、LLクールJ(!?)を聴いてラップに目覚めたと言う「交通地獄」では、自己の事故体験（韻踏んでみました。。。）を元にした凄まじい展開（実話）を披露。つかみ所の無い譜割、思いつきだけのようなメロディーと曲進行を完全に無視したムチャクチャなこの曲ですが、1度聴くとなぜかもう1度何かを確かめたくなる感じ。当然なにも得られるものなんて無いんですが、気が付くと、またプレイヤーにセットして「コロン、コロン、スッテンコロン」という不気味な坂上さんのユニゾンのコーラスに聴き入ってしまうのです。
さらに、その曲をあのDJ刃頭がリミックス！！また、野坂昭如×桜井順の名曲「大和寿歌」ではペーソス・長見順・岡地曙裕（ボ・ガンボス〜バッパーズ）をバックに、日本国の将来を憂うというヤバさ。イルです！
■参加アーティスト
ペーソス、長見順、岡地曙裕、吉森信、末井昭
■スペシャルアドバイザー
湯浅学、根本敬（故幻の名盤解放同盟）
